退職交渉が進まない中、とりあえず仲の良いクライアントには、随時退職の旨を伝えて回っている。
ここ1〜2週間はその挨拶回りばかり行っている。
よく会社を辞めると、あくまで会社の看板があったからの付き合いであって、その後はスパッと疎遠になる、というような話もよく聞くし、弊社もそこそこ大きな会社ではあるので、
「残念ですね・・・で、次の後任の方はいつ来るのですか?」
くらいのノリになるのかな、という危惧もあった。
しかし、実際は全然違った。
「うちははやしさんだからお付き合いしていたので、会社が変わっても変わらずお願いしますよ」
こんな嬉しい言葉を複数社からいただいた。
これは、新卒時代、会社の志望動機として掲げていたことであった。
『人材会社の営業は、商品が人であり、商品という意味では、どこの人材会社にお願いしても同じであると思います。そんな中で、選んでもらえるというのは、その「営業さんだから」ということになるのではないかと思いました。
〇〇会社にいるはやしさん、ではなく、はやしさんのいる〇〇会社でありたい。
はやしさんだから取引しているんだ、と言われるような営業になりたいです』
まさにそれが現実のものとなっている!
自分のやってきたことは間違いではなかった!
会社の中では奇人扱いされ、総スカンをくらい、いじめられ無視され、評価されずで来たが、ここ数年で文句が言えない結果も出し、社内でも認めざるを得ない状況はある程ではできた。
でもそんな実績があろうがなかろうが、クライアントは自分を認めてくれていた。
これは本当に嬉しい。
昨日伺った企業の社長さんは、前々から「君はいずれ辞めるでしょ。そうなっても何かで一緒に仕事しようよ」と言ってくれていた。
取引もさしてあるわけでもない。
なんなら話したのも2年ぶりくらいだった。
でも会って開口一番、
「ほら言ってた通りだろ。時間の問題だったんだ」
と言われた。
営業成績全国1位になった、と言う話もしてなかったので、
『実はなんやかんや全国売上1位にもなったんですよ』なんて話したら、
「だろうね。」
で終わり。
次の仕事について話もした。
独立するのか?と言われたが、そうではなく転職だと伝えた。
「いいんじゃない?」
言葉数は少ないが、否定もされず、淡々と認めてくれた。
正直、自信がない部分もあるんですけどね、なんて話をしたら、
「人生の選択で不安ないなんてことはないでしょ」
と言ってくれた。確かにそうですよね。
そして、
「君ならどこで何やっても成功するよ」
と言ってくれた。
ほんと時間にして15分くらいか。
でも内容はものすごく嬉しいことばかりだった。
なぜむしろそこまで評価してくれていたのか、聞けばよかったが聞きそびれた。
いや、理由なんて聞かなくても、今の自分で自分のまま行動していて、そう評価されたのだから、自信を持って行こう。そう思えた。
本当に自分は良いお客さんに恵まれた。
自分のしてきた営業、仕事は、
間違いではなかった。
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